【Story】
北海道の余市で、地元のりんご農家の中心的存在である森さんが育てました。
ご夫婦ともに、弘前大学で学び、りんごについての知識が豊かです。
赤い果肉のりんご
果肉に赤味がさす、貴重なりんご、紅の夢/くれないのゆめです。
渋みや苦みは無く、酸味もあって美味。
生食のほか、酸味を活かしたパイなどにもどうぞ。
もともと赤い果肉のりんごは渋かった
「五所川原(ごしょがわら)」、「黒石1号」といった赤い果肉の品種がこれまでにも育種されてきましたが、赤い成分はポリフェノールであり、いかんせん渋みがあり、加工に適した品種で、生食には進められてきませんでした。
ジャムやジュースにした時の美しさは、えも言われません。
偶然生まれた紅の夢
弘前大学ではここ30年間、新たなりんごの育種に力を入れており、紅の夢(くれないのゆめ)は、その過程で”偶然”生まれたりんごです。
すっぱいりんごの代表格である「紅玉」にスターキングデリシャスを掛け合わせたところ、生まれたと、当初言われましたが、DNA鑑定をしていくとそうでないことが分かりました。
新しい品種を生む際には、「交配」という作業があり、りんごの花のめしべの周りのおしべを取り除き、ほかの品種のおしべから集めた花粉を、そのめしべにブラシなどでまぶします。
この場合も、紅玉のめしべに、スターキングの花粉をつけたのですが、ほかの品種のりんごの花粉が混ざり、その花粉で結実したようです。
弘前大学の農場中の花粉をDNA分析し、つきとめたのが「エダーズゴールド」というラベルの付いた赤りんごでした。
確かに、「エダーズゴールド」は果肉の赤い色がさすことがある、というりんごでした。
ところが、導入元のアメリカに確認すると、エダーズゴールドは赤りんごではなく、黄色の果肉のりんごで、果肉が赤になることは絶対にない、という返答がありました。
さらにDNAを調べたところ、エダーズゴールドと思われた樹は本物ではなく、日本に入った時点で枯れてしまい台木の実生が育ったらしい、と考えられるそうです。
結局、紅の夢の親は、
紅玉×エダーズゴールドのラベルが付いた品種名の無い樹
となっています。
渋みがなく美味しい
紅の夢は、ほかの赤肉りんごに比べて渋みが無く、親である紅玉の性質を良く受け継ぎ、酸味がきちんとある生食でも美味しいりんごです。
赤い色素も五所川原や黒石1号よりも淡く、美しい色になっています。
サクサクした果肉です。
くだものの名産地育ち
生産者の森さんの畑は、余市の海から続くゆるやかな丘陵地帯にあり、アップルロードと銘打たれた道路脇にあります。
アカネりんごなどで20数年のお取引になる安芸さんの家の隣(といっても数十メートル離れていますが)で、特選トマトジュースの生産者 中野さんのご親戚にあたる方です。
青森以外の紅の夢はレア
紅の夢は、弘前大学で開発されたため、青森県以外ではほとんど栽培されていない超希少品種ですが、森さんご夫妻が弘前大学で学んでおり、結婚のお祝いに、開発者で恩師の塩崎教授から、数本の枝をいただいたことから、栽培が始まったそうです。
【量目の目安】
◆約1kg 3,4玉
◆約3kg 9~12玉
◆約5kg 15~20玉
※画像はイメージです。
※玉数は前後します。
【保存方法】
野菜室で保管してください。
直接風が当たらないようにビニール袋などに包んで保管していただきますと、1~2か月は日持ちします。
【基本の調理】
生食で冷やしてから食べる方が美味しいです。
ジュースやジャムにするときれいな赤い色が出ます。
【産地】
北海道
【生産者】
森さん
りょくけんが誇る、りんご名人たちの果実をご紹介します!