【Story】
鹿児島県 種子島(たねがしま)産の安納芋です。
中国から沖縄を通じて、日本に伝わったさつまいも。
江戸時代の大飢饉に際して、植物学者であった青木昆陽が、関東に持ち込んだことで有名です。
沖縄と九州の間に浮かぶ種子島では、青木昆陽以前にすでにさつまいもは伝わっており、関東では、飢饉を救うために収穫量を重視したのに対して、美味しさを追求して品種改良がなされました。
各農家で、代々、自家採種して、種芋を保持し、よそのうちの芋が美味しければそれを譲ってもらったり、譲ったりして、品種が確立されました。
そのひとつが、安納地区に伝わる"安納芋"です。
実は安納芋にもいくつかの在来品種があり、こちらは、最も一般的なもので、地元では"安納紅"と呼ばれているものです。
・葉っぱが所々赤紫なのが特徴的な安納紅(上妻さんの畑)
2000年代に大ブームになり、現在では、在来種であったものから、クローン技術を駆使して、品種として確立し、他県でも盛んに栽培されるようになりました。
一時期、安納地区でとれたものだけが、"安納芋"と名乗れるように保護もされていましたが、現在では失効し、どこの産地でも"安納芋"と呼べるようになりました。
・畑によっても大きさが異なる安納紅を持つ上妻さん
ただし、やはり本家本元の安納芋は違います。
競争が激化した後でも、長年栽培に携わってきた上妻さんは、現在でも、元気に安納芋を栽培し続けています。
気候風土があっているため、化学合成農薬は不使用。
・ほっそりとしたものもある
安納地区の農家さんに譲っていただいた苗を長年育てています。
上妻さんが住むのは、中種子町(島の南部)。
安納芋特有の形の秘密は、土壌が固く締まった安納地区(北東部)で育ってきたから。
中種子町のふかふかの土で長年育てると、ずんぐりした形が伸びてくるものも現れるそうです。
そのため、芋の形は様々なタイプが混じります。
・とても美しい安納紅の花
収穫量を重視していない品種のため、小玉ですが、クリーミーでとても美味しい安納芋です。
しっとりホクホクした"紅はるか"と、クリーミーな"安納芋"。
現在の、さつまいも界の二大巨頭です。
量目の目安
◆約400g 1~2個前後
◆約3kg 13~15個玉前後
※画像はイメージです。
※玉数は前後します。
※お芋の形は様々なものが混在します。予めご了承ください。
【保存方法】
新聞紙などに包み、野菜室で保管してください。
熱帯が原生地ですので、寒さに弱く、常温での保存が基本なのですが、切り口から傷みやすく、気温変化の大きいところよりは、
一定の野菜室のほうが良いです。
それでも、冷やしすぎると、中身が傷みやすいので、ご留意ください。
1週間くらいで食べ切ったほうが良いです。水分が抜けて、軽くなってしまったり、切り口からとろけてしまったりします。
【基本の調理】
基本の焼き芋
・アルミホイルで包み、オーブンで180度45~90分ほど。(火の通り方を見極めながら)
・途中で上下を転がすと良いです。
・楊枝などを指し、固さを確認してください
こだわり調理・蒸し芋
・イモを洗い、キッチンペーパーに包み、ペーパーも濡らします。
・耐熱容器に入れ、電子レンジ600wで2分ほど。
・ひっくり返し、150wほどに設定し13分で完成。
・途中で楊枝などを指し、固さを確認して調節してください
【産地】
鹿児島県
【生産者】
上妻さん